Inside JUN Machine shop

‘加工’ カテゴリーのアーカイブ

異物?!

2009 年 6 月 24 日 水曜日 by 営業C

とあるシリンダーのウォータージャケットです。こんな状態になっているなんて誰が想像できたでしょうか・・・想像ができなかった営業Cでございます。

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これは、フタを入替る為に外したのですが、開けてビックリ。クモンじゃないですが、やってて良かった。と思う1コマですね。

鉄シリンダーのサビにしては凄過ぎます。まるで泥遊びでもしたかのような量です。

外したフタはというと・・・

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てんこ盛りです。

もちろん、シリンダーの水周りは掃除しましたよ。泥だらけになりながらw

こうなっていたら、ラジエーターはどうなっていたのでしょうか?はたして、シリンダーはクーリングされていたのでしょうか?

みなさん、こぅなる前にクーラントはこまめに交換しましょう!冷却水なんて水道水で良いなんて思っているあなた!防錆剤の入った物に交換しましょう!

シリンダーボーリング

2009 年 6 月 23 日 火曜日 by 営業B

いやー今日は暑かったです。今週二日目にして満身創痍の営業Bでございます。

さて前回、前々回の反省を踏まえて順を追って画像で紹介させて頂きたいと思います。

まずはじめに作業前

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スカート方向に向かって撮ってますので、当りのキツイ部分が分かるかと思います。走行距離等は不明ですが、状態としてはそれ程悪くはないと思います。

つづきましてはボーリング終了後はこちら

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縦方向の傷も、元々あったクロスハッチもきれいさっぱりなくなってしまいました。中央部の黒い縦線は寸法確認の跡です。

そして、最後の仕上げにホーニング加工をすると

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これにて完成となります。一部に縦線が見えますが、これも寸法確認の跡です。

つまり、測って削って、削って測っての繰り返しで形になっていきます。

一つ一つの工程でのお話はまた後日とさせて頂きたいと思います。取りあえずはざっくりと紹介させて頂きました。

・・・最後の画像はもうちょっときれいな方が見栄え良かったですね(汗

フェラーリ360モデナ V8ピストン製作

2009 年 6 月 22 日 月曜日 by 営業A

いかんいかん、気が付くとブログの更新を忘れてしまった。

今度から気をつけます。

 

そんな今回のピックアップアイテムはこれ!

フェラーリ360モデナのV8エンジンのピストンでございます。

現在、エンジンの中身のほとんどで製作している真っ最中で、そんな中いち早くピストンが出来上がって来たのでご紹介致します。

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デザインや設計は、もちろん弊社で行っており、製作は今回はUKにて行っております。

ピストン製作会社は国内はもとより、世界に数多く有ります。弊社もピストン製作会社とは6社ほど取り引きあり、それぞれに特徴があり、鍛造材や型やコストにより様々です。

その辺を踏まえ今回はUKの某有名メーカーさんに製作を依頼しました。解る人には解っちゃう(笑)

 

現在、ピストンへの需要が非常に高く、絶版ピストンなどの製作依頼が多いです。以前は確かに高価でワンオフピストンの製作などは厳しかったですが、最近は以前に比べると半値(当社比)位、もしくわそれ以下で製作出来る時代になって来ました。更に加えて、この円高!

ピストンを作りたい!ピストンさえあれば!そんな時は是非!

アルミ蓋制作

2009 年 6 月 19 日 金曜日 by 営業D

いかがお過ごしでしょうか、営業Dです。

まだ梅雨明けとはいかないですが、はっきりしない天気の日々ですね。

今日は一品製作物が出来上がったので、画像撮ってみました。

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画像からは大きさ判断つかないと思いますが、高さ6.5mm、直径19mmという小さなものです。

バイクのキャブレターに使用する蓋です。アルミ削りだし、Oリング付きです。外れて無くなってしまい部品も出ないようです。

お客様に細かく寸法指示をいただいて製作しました。

TOP部にネジ穴がありますが、コレは抜く時に使うようです。(なんともすばらしい発想)

こんな小さな物でも一品物はしびれます。

シリンダーブロック面研

2009 年 6 月 17 日 水曜日 by 営業B

梅雨時になると腰 肩 膝 その他もろもろが痛くて辛くなる営業Bでございます。

ネタ探しに現場をうろついていると、ちょうどB16Aのシリンダーブロックが上がっていたので、撮ってみました。

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ブロック面研とボーリング・ホーニングでのご依頼との事でした。

最近のシリンダーブロックのお手本的な構成のエンジンですが、改めて見るとガスケット抜けが怖いなぁとしみじみ思います。

拡大すると

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うーーーーん、せまいです、こわいです(汗

ちなみに濃いグレーの部分の鉄と薄いグレーのアルミの境い目にビードが通りますので、この部分のすき間や段差の有無については確認される事をおすすめします。

というわけで、必須ではありませんが、O/H等ご検討されている場合はブロックの面研もお見積りに入れて頂ければ幸いです。とかくヘッド側に目が行きがちですので。。

・・・次こそは作業前の画像を撮っておくようにしまつ(滝汗

アンダーコート剥がし

2009 年 6 月 15 日 月曜日 by 営業D

こんにちは、営業Dです。今日はこんなところを・・・

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こちらはスカイラインGT-R(BCNR33)車内フロアです。入間工場にてチラット見かけたので。

ドンガラ状態です、何をしているかはお題目に書いた通り「アンダーコート剥がし」別名「サイレンサーパット剥がし」です。

グリーングレーになっている部分にサイレンサーパットが貼ってありました。(剥がれています)

振動共鳴、遮音など、車内の静寂性を保つために貼り付けている物ですが、タイムを競うため軽量化するには、当然のごとく

排除する処理です。この車で車内、トランクルーム内剥がして、7~8kg軽量になりました。

非常にハガレにくく、結構面倒で地道な作業なのですが、密着しているぶん、そう簡単には取れてくれません。

作業的には、単にハンマーとタガネを使い、人の手によって砕いていくと言った方が伝わりますかね。

車種にもよりますが、最近の車は遮音など部品構造やコストダウンからも、サイレンサーパット量が少なくなってきています。

古い車ほど広範囲に貼ってあるというわけです。BCNR33よりはBNR32の方が多く、BNR34の方が少ないのです。

時代の流れなのでしょうが、剥がれにくいサイレンサーパットの材質もあり、FD3Sなんかは、夏など非常に柔らかく、

なかなか剥がれずベトベトこびりついているので、二度とやりたくなくなります。

まずは、この画像を見て「ご苦労様!」と言いたいところです。

陽の当たらないカレラ

2009 年 6 月 13 日 土曜日 by 営業C

いやはや、今日は暑いですねぇ。って、エアコンの効いている室内で書く事ではないですね。営業Cです。

梅雨って言う割にそんなに湿度は高くないような…。でもジメジメしているような。

はっきり言ってこれから来る夏は嫌いです。暑いのは大嫌いです。

昼休みにふと外を見ると…

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こんな花が咲いていました。名前??そんなの知るわけもありません。

ただ、咲いていただけです(笑

今回はこの子を紹介したいと思います。この子の名前は冶具です。表舞台に立つ事はありません。陽が当たらないのです。

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機械用語辞典によると、工作物を固定するとともに切削工具などの制御、案内をする装置。おもに機械加工、溶接などに用いる。これにより手間がはぶけ、加工が容易になり、仕上がり寸法が統一される。なんて事が要約すると書いてあります。

この子もただの板切れに見えますが、ちゃんとした冶具なのです。

この子、なんと板厚が50mmもあるんです。普通はこんなに分厚く作りません。でも、この厚みが必要だったのです。鉄ですので非常に重いです。総削り出しです。総削り出しって響きが良いですよね。英語で言うとフルビレットですよ。それだけでご飯がすすみます。

青い色をしている部分は青ニスと呼ばれるケガキ線をわかり易くするための塗料です。

え?消してから写真に載せろって?それじゃぁ面白くないじゃないですか。

この子は、非分解のハーレーのクランクシャフトを分解してみようと試みた挑戦の証です。

ソルジャーです。それじゃぁまた次の機会まで!!

ポート研磨加工

2009 年 6 月 12 日 金曜日 by 営業B

こんばんは、営業Bでございます。

ポート研磨加工についてですが、当社で行なう場合はバルブガイドを外した上で行います。

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これで、バルブガイドの陰になってしまう部分もしっかり磨きたおせます。現車はB16Aです。本当は作業前の画像があれば良かったのですが。。

それはさておき、バルブガイドを入れると

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こうなります。この後、シートカット等の工程が続きます。ちなみにショートヘッドEXにはこのポート加工と燃焼室の容積合わせと磨きが含まれています。

また今回のヘッドではバルブガイドに弊社製品を採用頂いていますが、純正品や他社さまの製品をお持込み頂いての作業も普通に行なっています。

なお、ピントが合っていない、アングルが違う等々の不具合は、それぞれ私めの下手な段取りと撮りのせいです(汗

クランクシャフト点検

2009 年 6 月 10 日 水曜日 by 営業D

梅雨に入ったという事ですが、そんな天気でもないですね。

(^-^*)/こんにちは!営業Dです。

今日はB16Aヘッド&ブロック加工をいただいたお客様のクランクシャフトです。

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その中でダイナミックバランスのお仕事いただいたのですが、まずはお預かりした時点で振れ曲がり等点検を行います。

ダイナミックバランス前にクランクに大きな振れがある場合は、曲がり修正必須になりますねぇ。

新品でない場合は、作業前にひどい曲がりがある場合も結構あります。

まずは定盤上でVブロックにのせて廻しながら確認しますが、「さすがHONDA!」

(o^-‘)b good job!・・・手でくるくる回ります。

純正でも振れは少なく、精度良く作られていますよね。

メーカーや4気筒、6気筒の違いはあれど工業製品ですから、少なからず振れはあっても、平均してそのメーカーの基準

といった数値(傾向)が見えてきますよね。

今回は振れ5/1000mm以内でした。それではダイナミックバランスに進みますかね・・・

ではまた。

こんなピストンも①

2009 年 6 月 9 日 火曜日 by 営業C

どうも、まいど。営業Cです。

ネタとしては色々とあるんですが、何にしようか・・・。続き物がいいかなぁなんて今回は考えております。

こんなピストンの加工が来てたりします。内容としては、ピストンのトップ部分にハードアルマイトをかけピストンスカートにモリブデンコーティングをかけます。

はてさて、このピストン、とてもマイナーな車輌です。JA18という型式のエンジンです。スズキのカルタスです。自分もパっと車体が頭に浮かびませんw

ピストン

どんな形をした車だったかなぁ・・・なんて考えたりしちゃいました。まぁ、直ぐに思い出すのですが。だって、以前に運転した事がありましたから。

そして驚いたことに、このピストン、NAではなくターボにする為に強化を行うのです。素材はもちろん鍛造です。鍛造のピストンにさらに加工を行うわけです。

強度的検知からの話はまた今度にするとしまして、このピストンがどのように変化していくか皆様楽しみに待っていて下さい!