Inside JUN Machine shop

シグナス 排気量アップへの道のり

2010 年 3 月 1 日 月曜日 by 営業C

つい先日、たまたま自分の姉に自宅まで送ってもらいました。

車中でのBGMのお話し。日本の兄弟ピアノデュオ。「レ・フレール」が流れていました。

何でそれを聞いてるかを尋ねると、「子供が好きだから」ってあっさり言われました。

自分の甥っ子は幼稚園と小学1年生。どんな子供なんじゃい!!

普通は「みんなの歌」とかやろって思った営業Cです。

そんな感じで今回も肉丸さんのお話し。

このお方、ボアアップが大好きです。当然馬力を上げるのも目的なのですが、他の人がやらない事への執着と申しましょうか…

「実験的」や「試作」、「初めて」などの単語が並ぶ事が多いんですよ。

その途中経過での1コマです。ビックボア化に伴うスリーブを入れる前のボーリングです。

この後にスリーブを入れるわけなのですが、問題が発生。

鋳込み鋳鉄のスリーブを削っていたところ、アルミが見えてきました。

鋳込みっていうのは(鋳造も同じです)その後の加工位置は決まっているものの、それ自体の寸法位置を決めるのは難しいんです。

だからアルミのシリンダーではオーバーサイズの限度があるんです。

まぁ、それを大きくするのですから、こぅなってしまうのも仕方ない事なのですが…

今回は肉丸さんの許可もあり、バリ取りを行った後にスリーブを入れます。

何度も同じ大きさで掘っていますが、こうなったのは今回が初めてです。

スリーブ径を小さくしてボアも小さくすればこの事態は防げますが、そんな後ろ向きな考えを持たないのが肉丸さんです。

「どこまでいけるか」を今でも模索していらっしゃいます。

表面処理にしろ、ボアとストロークの関係やらコンロッドの芯間、ピストンのハイト、キャブ口径など、どこまで行けるのか?!、どれがベストなのか?!などを実際に走行して検証&検討しています。

頭がさがります。しかも、ちゃんと排気量アップの申請もしてナンバーも違うんですから(当たり前?!)

タグ:

関連記事

コメントは受け付けていません。