Inside JUN Machine shop

‘ライナー’ タグのついている投稿

Boxer4ボーリング2

2013 年 7 月 2 日 火曜日 by 管理人

 

今回の動画は、前回下穴処理をした EJ207ブロックです。既にスリーブが入っています。83mmまで拡大するボーリングですので何回かに分けて徐々に拡大していきます。今回はちゃんとダミーヘッドが乗っています。

 

 

スリーブ穴空けとは違い削り代が少ない分加工時間は前回より短く、5分30秒くらいで4気筒終了です。速いですね。見所のクランク軸で180度反転する箇所は 2’50” あたりです。今回は台座に乗せて撮影してますので、さらに動画にダイナミックさが無くなってしまいましたがしかし、動きはスマートですねぇ。

スリーブ入れボーリング

2013 年 5 月 11 日 土曜日 by 営業D

最近ブロックの値段も高額になってきたエンジンなんかもあって、新品買うなら・・・

という相談もされます。

スリーブ穴を大きく掘ってます。

 

ライナー加工が続々!

2012 年 12 月 4 日 火曜日 by 営業A

前も同じようなネタでしたが、最近のブロックの強度的な事もあるんでしょうね~。

ライナー加工が熱いです!!

弊社では米国のダートン社とお付き合いさせて頂いているので、色んなライナーの経験値もございます。だけど、色々とやっても、内製でハードライナーを製作する品質は好評だし、実績も沢山あります。

そんな訳で、ここまで精密加工出来るには訳があります。

もちろん、色々と内緒です。

ライナー(スリーブ)の有効活用!!

2012 年 6 月 22 日 金曜日 by 営業A

最近多いお仕事が、ライナー入れ作業!!

昔はライナーが入っていて当たり前な時もあったりですが、乗用車エンジンの今では、もっぱら鋳込みすら無いシリンダーの方が多くなってきました。

しかし、最近ブロック剛性やシリンダーブロック製廃なんて事もあるので、ある物をいかに生かすかがポイントになってきます。

そんな時に昔から実績のある、ライナー入れて加工する方法です。

JUNといえば、元々「ボーリング屋」さん!!

すべての領域には深い深い技術の蓄積があって、シリンダーのボーリング一つをとってもそりゃ色んなノウハウがあります。そんな中においても、ライナー加工は更に深いです。

もちろん、20年前位のアルミブロックが出てきたときには泣きましたよ~。

一番ポピュラーなのがSR20エンジンのライナー加工!!

これは泣かされました。その分、色んな取り組みをしたので、この辺のアドバンテージはいっぱいあります。

それと、ライナー材!!

遠心鋳造してくれる鋳物工場も少なくなりましたが、それでも頑張ってくれている工場から歩留まりほぼゼロの優良なライナー材を仕入れています。

そんなライナー加工はまだまだ無限の可能性がありますよ~。

特にまだまだ使いたいシリンダーブロックを生かす、更に耐久性も向上させる、有効な手法であることは間違い無いです!!

SR20ライナー穴

2011 年 8 月 31 日 水曜日 by 営業D

営業Dです。SR20DETシリンダーブロックにライナー(スリーブ)入れます。

ライナー入れる前状態を・・・

ライナー外径に合わせ、ボーリング(穴開けます)。ライナーのツバ部分が凹んでます。

最近、SR20スリーブ入れボーリングホーニングが多い様な・・・

中古ブロック球数ないのか?、ピストンがないのか?新品ブロックないのか?

MIDライナーキットが熱い!

2011 年 8 月 24 日 水曜日 by 営業A

最近特に熱いのがダートン製のMIDライナーキットの要望です。

弊社では、ダートン社と技術協力をしており、日本国内ではお勧め工場として紹介されております。

それだけにハードライナーからウエットライナー、そしてMIDライナーまでの取付加工ノウハウはかなり蓄えております。

今の時代、特に日本車などは量産&コスト削減でシリンダーへの耐久性が極端に無くなって来ています。そんな中、一時はもうライナーなんて使わないって思った時もありましたが、今、改めて見直されています。

シリンダーの強度アップ、耐久性を望む方向性に、このMIDライナーは間違いは有りません。

VR38のシリンダープラズマ溶射

2010 年 7 月 28 日 水曜日 by 営業A

いつもの弊社のVR38(4.0L)ショートブロックですが、実は違うんです。

VR38DETTはご存じの通り、純正のシリンダーボアはプラズマ溶射が施されております。メッキと言えるのかどうかは解りませんが、とにかく解らない事だらけ。

弊社は戦後からずーーっとボーリング屋さんだったので、とにかくバイクのメッキから始まり、近年変わりつシリンダーのボーリングとにかく敏感で更には頭を悩ませています。

そんな中、日産VR38は遂にプラズマ溶射のシリンダーを出してきて、更にはVR38の開発を進めていくとの方針なので、このハードルを越えなければって事で、てっとり早くライナー仕様は出来ましたが、ちゃんと進めております。プラズマ溶射!

この試作のシリンダーですが、後から同等のプラズマ溶射を施したシリンダーになります。最初という事で一応ライナーを入れてから処理しました。今後はライナー無し仕様などで進めて行く予定です。

VR38ミッドライナーキット(スペシャル品)

2010 年 7 月 3 日 土曜日 by 営業A

ショートブロックとはまた違って、現在お客様のご依頼もあってVR38DETTのミッドライナー仕様のブロックを制作中でございます。

これは・・・、めちゃくちゃ大変です。

費用効果はそりゃ良いかと思いますが、何基も作れる物ではないかと思います。

どうしても、これが良い!って時はお電話下さい。

3SGのシリンダースリーブ

2010 年 1 月 19 日 火曜日 by 営業C

今回はちょっと趣向を変えて、画像無しのお話しだけにしてみようかと思った営業Cです。

たまにある質問なのですが、「○○のシリンダーにスリーブを入れて修理をしたいのですが…」

な~んて相談はよくある事です。

確かに、もう生産中止になっているシリンダーや中古シリンダーも入手できないモノに関しては行う事が多々あります。

バイクのようにスリーブの入れ替えが効くならよいのですが、車のエンジンの大半は鋳鉄製でブロックとライナーは一体式です。

アルミシリンダーの場合は鋳込みのライナーが入っていることも多いですね。

こういったシリンダーにドライライナーを入れる場合はブロック剛性により異なりますが、ドライライナーの必要肉厚は

使用目的からすると薄い方が望ましいですが、加工時の変形や圧入時の変形、運転中の変形、材料などを考慮したうえで決定します。薄すぎると運転中に波状の変形を生じますし、ピストン・ピストンリングの当たり不良も起きます。それがスカッフィングやガス抜けの原因にもなります。ですので、適度な肉厚が必要なんです。

波状変形が起きると、オリジナルシリンダーとの密着性が悪くなり熱伝達が十分に行われず、均一な冷却が得られないのでピストンにも悪影響を及ぼします。

オリジナルシリンダーとドライライナーの密着性の良し悪しがドライライナーの効果を生かすカギだったりします。

ドライライナーの最低肉厚を決定する為には、オリジナルシリンダーの残り代(肉厚)にも注意が必要なのです。

オリジナルシリンダーの残り代にもライナーと同じ事が言えますので、この残り代が少ないと機械加工も難しく、真円度が得られなかったり、上と下で寸法が変化してしまう事もあります。

また、ボアアップが前提となりますと、ブロック剛性が低下してしまう事は避けられません。

ちょっと話がずれてしまいましたが、先日、久しぶりに3SGにライナーを入れて修理をしたいとの相談を受けました。

ええ、当社は以前にトライした事がありますよ。でもあのシリンダーはダメでした。オリジナルのシリンダー肉厚が薄く、加工が難しいうえに、入れるライナーも極薄。そして鋳巣穴も出てきました。最悪のパターンでした。

必要なライナー厚みを優先するとシリンダーには穴があく。シリンダーの最低肉厚に注意するとドライライナーは極限まで薄くなり、締めシロで不具合が生じてしまう。最悪はライナーが落ちてエンジンブローやLLCがオイルに混入します。

ライナーを入れる為には色々と制限がある中でどの寸法と加工精度がベストなのかを探る旅ではあります。

現にSR20なんかは今でも形状変更を行った物を試作し実験しています。当然、トライアンドエラーなので、悪い方向へ行く事もしばしばあります。

その最たる物が3SGでした。あのシリンダーはオリジナルシリンダーの肉厚が薄すぎてどうにもこぅにもLLCが混入してしまいました。(鋳巣穴やウオータージャケットに貫通したのも原因ですが…)ですので、現状としてはリスクが大きすぎて受注をしていないのが現状です。

もし、本気でライナーを入れる場合にはブロックを一台犠牲にしてベースとなるシリンダー肉厚の最低肉厚を知るために切断して調べる事が最も確実といえるでしょう。しかし、量産ブロックの場合、鋳型ズレなどもありますので平均値を求める必要性がある事も念頭において頂きたいです。ボアピッチも重要です。サイアミズタイプかフルジャケットかなども念頭に置きながら考えなくてはいけません。こりゃまた無理難題な感じですよね。

ライナー入れと一言に言っても色々と難関が待ち構えているのです。

その当たりを少しでも理解して頂けるとありがたいです。

なんか今回は愚痴っぽいですねぇ…w

Z1000 シリンダライナー

2009 年 11 月 20 日 金曜日 by 営業C

朝と夜はめっきり冬な気温になりました。空冷エンジンには良い季節??

冬と夏ではキャブセッティングも換えなくてはいけませんよね。

乗ってて寒くても動かなくなるとただの鉄屑。バイクは案外重いんです。

そう、押した事のある人にはわかると思います。

わかるかなぁ、わかんねぇだろうなぁ。

憧れのインジェクションバイク。でもキャブはFCRな営業Cです。

スリーブ抜いてありますが、Z1000のスリーブです。社外品です。

ノーマルよりも太く作られているのでボアアップをしても大丈夫な強化タイプ…

なはずなんですけど…

ボーリングをしたら割れていました。画像の上の辺りに円周方向にクラックが…

このシリンダー、当社で強化スリーブに換えて動いていたんです。

エンジンを開けて正解だったんですけど、調子が悪かったわけでもなく、ただピストンサイズを上げるが為に加工に再度来た物なのですが…

そりゃこのまま放置するわけにもいかず、スリーブは入れ替える事になりましたが…

クラックが入っているものもマレにありますが、こんな短期間でクラックが入るとは思ってもいなかったです。

クラックが全周つながればスリーブは落ちてしまいます。そうならずに済んだのは良かったのでしょうけど

レース専用車でもないのにこの短期間でこぅなるとは…